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Practice Guide

シミュレーションゴルフ
練習のすすめ

スコアを分けるのは、ドライバーの飛距離ではありません。パー4の2打目(180yd以内)をどれだけグリーン周りに運べるか。そして、グリーン周りの3打目をどれだけ寄せられるか。打ちっぱなしでは鍛えにくいこの2つを、シミュレーターなら距離を固定して、時間内に何球でも繰り返せます。データとプロの言葉を交えて、EXTRA GOLFでの練習方法をまとめました。

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結論:スコアは「2打目」と「寄せ」で決まります

01スコア100前後のゴルファーがパーオンできるのは、18ホール中3〜4ホール。残りの14〜15ホールは、2打目でグリーンを外したあとの「寄せ」でスコアが決まっています。

022打目と寄せは、練習環境を選びます。打ちっぱなしでは20yd・30ydの寄せは打てず、100yd先のグリーンに「乗ったか」も分かりません。ゴルフ場でも、同じ距離を続けて打つことはできません。

03インドアのシミュレーターなら、ピンまでの距離を1つ決めて、同じ条件で何球でも打てます。結果はオン率・コンシード率の数字で残ります。

ゴルフダイジェスト・オンラインのスコア管理に登録した12万人の集計では、日本のアマチュアの平均スコアは約100です1。スコア80〜100のゴルファーのパーオン率は約20%が目安2。つまり18ホールのうち、2打目でグリーンに乗るのは3〜4ホールしかありません。ドライバーの飛距離を10yd伸ばしても、この構図は変わりません。

6065%1ラウンドのショットのうち、100yd以内で打つ割合デーブ・ペルツ『Short Game Bible』3
80%パーより多く打つ打数のうち、100yd以内で生まれる割合同上3
4打以上15ハンデが50yd以内で1ラウンドに失う打数Arccos Golf(2025年10月)4
28%15ハンデのパーオン率(スクラッチは51%)Arccos Golf(2025年10月)4

データで見る「100ヤード以内」

ショートゲーム研究の第一人者として知られるデーブ・ペルツは、ツアープロとアマチュアの数千ラウンドを記録し、1ラウンドのショットの60〜65%が100yd以内で打たれること、そしてパーより多く打つ打数の8割がその100ydの中で生まれることを示しました3

ショット計測アプリ Arccos の集計でも同じ傾向です。パーオン率はスクラッチで51%、10ハンデで34%、15ハンデで28%。15ハンデの2打目は平均でピンから約68フィート(約21m)に止まり、そこからの寄せとパットで1ラウンドに4打以上を失っています4。得意なはずの90ydからでも、10ハンデのバーディ率は6%、ボギー以上が36%です5

逆に言えば、2打目をグリーン周りまで運び、寄せで確実にボギー以内にまとめるだけで、100前後のゴルファーには数打分の伸びしろがあります。

「アプローチはアマチュアにも究められるチャンスがある」

石川遼プロ ── みんなのゴルフダイジェスト「石川遼のアプローチレッスン・前編」(2023年2月)より6

練習① パー4の2打目(180yd以内)の精度を上げる

パー4の2打目は、多くの場合100〜180ydが残ります。ここで大切なのは飛ばすことではなく、自分が乗せられる距離と番手を知り、その距離を確実に打つことです。

ティー 1打目 ティーショット 2打目 残り180yd以内 ── 練習① グリーン周りまで運べれば、悪くてもボギー 3打目 20〜30ydの寄せ ── 練習② 寄せワンでパー。ボギーオンからでもボギーで収まる 1パット

← 図は横にスクロールできます →

SDRの「アイアン練習」で、距離を固定して10球ずつ

EXTRA GOLFのダンロップSDR(赤坂・芝浦・月島)では、練習&スイング → アイアン練習で「ピンまでの距離」を20〜180ydから選べます(20〜120ydは5yd刻み、以降130・140・150・160・170・180yd)。距離を決めたら、同じ距離を10球。グリーンオンした数とコンシード(ピンから3yd以内)の数が「練習データ」に自動集計されるので、自分のオン率が距離ごとに数字で分かります。

SDRのアイアン練習でピンまでの距離を20〜180ydから選ぶ画面
ピンまでの距離を選ぶ画面。20〜180ydの中から、鍛えたい距離を1つ固定して打ちます。
SDRの練習データ画面。距離ごとにコンシード・グリーンオン・練習球数が集計される
「練習データ」画面。距離ごとのコンシード数・グリーンオン数・球数が自動で残ります。

おすすめメニュー(60分・約60球)

  1. ウォームアップ 10球 100ydで肩慣らし。フルスイングではなく、8割の力でグリーンに乗せる感覚をつくります。
  2. 100・120・140・160・180ydを各10球 距離ごとのオン率を練習データで確認。オン率が5割を切る距離は、番手を1つ上げてもう10球。
  3. 「乗る距離」を1つ増やす 次回はオン率が最も低かった距離を20球。乗る距離が増えるほど、コースでの2打目に迷いがなくなります。
  4. 写真で記録 練習データ画面をスマホで撮っておくと、距離ごとの成長が追えます。会員限定の月例「アプローチカップ」への申請にも、この写真1枚を使います。

練習② グリーン周りの寄せ(20yd・30yd)を、いろいろなクラブで

グリーンを外したあとの3打目。ここを寄せワンにできるかどうかで、パーかボギーか、ボギーかダブルボギーかが決まります。PGAツアーでも、2025年に寄せワン率トップだったスコッティ・シェフラーで68.59%7。世界最高の選手でも3割は寄せきれない技術だからこそ、反復練習の量がそのまま差になります

同じ距離を、クラブを替えて打ち比べる

SDRのアプローチ練習で20ydまたは30ydを選び、SW → AW → PW → 9番アイアンと、クラブを替えて10球ずつ。ロブで止めるか、転がして寄せるか。同じ距離でもクラブごとにコンシードの数が変わるので、自分に合った「寄せの型」がその場で見つかります。振り幅を決めて同じ球を打ち続ける練習は、ボールの落としどころと転がりが毎回表示されるシミュレーターだからこそ成立します。

この練習は、打ちっぱなしではできません。20yd先にグリーンもピンもなく、寄ったかどうかも分からないからです。ゴルフ場でも、アプローチ練習場があるコースは限られ、あっても順番を待ちながら数球ずつ。インドアなら90分の枠で100球でも200球でも、同じ距離を同じ条件で繰り返せます。

SDRのグリーン周りのアプローチ練習画面。ピン手前の短い距離を繰り返し打てる
グリーン周りの練習画面。ピンまでの距離を固定したまま、クラブだけを替えて打ち比べられます。
EXTRA GOLFの完全個室の打席とスクリーン
完全個室の打席。順番待ちがないので、1球ごとに落としどころを確認しながら反復できます。

「グリーン周りからのアプローチなんて、力はぜんぜん要らないだろう。だから、体を使う必要もない。手打ちでいいのよ」

青木功プロ ── 『真説 青木功』(菊谷匡祐 著)より。幻冬舎plus「ゴルフは名言でうまくなる」(2020年9月)掲載8

力ではなく再現性。同じ振り幅を身体に覚え込ませるには、回数が要ります。石川遼プロは、5ヤードのアプローチを300球打つ練習を「人生で一度はやってほしい」と勧め、続けるうちに「『何となく』じゃなくて『いつでも打てる』に変わる」と語っています6。100切りを目指すゴルファーにこそ勧めたい練習だ、というのがその趣旨です。

おすすめメニュー(60分・約110球)

  1. 20yd × 10球を、SW・PW・9番アイアンの3本で クラブごとのコンシード数を比較。転がしのほうが寄る人は意外と多いものです。
  2. 30yd × 10球を、同じ3本で 距離が伸びたときに、どのクラブの振り幅が安定するかを確認。
  3. いちばん寄ったクラブで、もう20球 振り幅を固定して、距離感を身体に入れます。
  4. 仕上げに50yd・70ydを各10球 中途半端な距離を「決めた振り幅」で打てるようにしておくと、コースで迷いません。

どれくらい変わるか(計算例)

スコア100前後のゴルファーを例にした目安です。実際の伸びには個人差がありますが、どこに打数が隠れているかは見えてきます。

項目現在練習後
パーオンを逃すホール15ホール15ホール
寄せワンにできる割合(練習②)20%(3ホール)40%(6ホール)−3打
2打目の大きなミスでダブルボギー以上になるホール(練習①)3ホール1ホール−2打
スコア10095前後−5打

※ パーオン率20%(18ホール中3〜4ホール)2を前提にした計算例です。参考までに、国内男女プロのパーオン率は1位で約75%、下位でも53〜54%2。プロとの差は「乗せる距離の多さ」と「外したあとの寄せ」に集約されます。

打ちっぱなし・ゴルフ場・インドアの違い

項目打ちっぱなしゴルフ場EXTRA GOLF(SDR)
20〜30ydの寄せ練習× 距離もピンもない 練習場のあるコースのみ・数球ずつ 距離を固定して何球でも
100〜180ydで「乗ったか」 目測 本番でしか分からない オン率・コンシード率を自動集計
同じ距離の反復 フルショット中心× 1ホール1回 1yd単位で固定できる
1球ごとの数値×× キャリー・ボール初速・スピン量
時間・天候日中中心・屋外日中・移動時間が必要 24時間・完全個室・都心4店舗
ラウンド形式の練習× 本番 世界の名門コースを再現

← 表は横にスクロールできます →

90分の使い方(例)

0〜10分
ウォームアップ。100ydを10球
10〜40分
練習① アイアン練習 100〜180ydを各10球。オン率を確認
40〜70分
練習② アプローチ 20yd・30ydをクラブ別に各10球
70〜85分
ラウンド練習を3〜4ホール。2打目と寄せを実戦の流れで確認
85〜90分
練習データ画面を写真で記録。次回の課題を1つ決める

1コマの中で「数字で確認 → 課題を1つ決める → 次回その距離だけ増やす」を繰り返すのが、いちばん確実な上達の近道です。

よくある質問

初心者でもこの練習はできますか?

はい。距離を短く(2打目の練習は50〜100yd、寄せは20yd)から始めてください。結果がオン率・コンシード率の数字で出るので、上達が分かりやすい練習です。

どの店舗でこの練習ができますか?

紹介している画面はダンロップSDR(赤坂・芝浦・月島)のものです。清澄白河店(GOLFZON TWO VISION PLUS)にも練習モードがあり、グリーン周りの練習ができます。操作方法は無料体験時にご案内します。

打ちっぱなしと併用したほうがいいですか?

併用は有効です。フルスイングの球数は打ちっぱなし、距離を固定した2打目と寄せの反復はインドア、と役割を分けると効率よく上達できます。

練習の成果はどう確認しますか?

練習データ画面に集計される距離ごとのグリーンオン数とコンシード数を記録してください。会員の方は毎月開催の「アプローチカップ」(参加無料)で、写真1枚の申請から他店の会員と得点を競えます。

出典

  1. ゴルフダイジェスト・オンライン スコア管理サービス登録者12万人(約138万ラウンド)の集計。ゴルフダイジェスト 2015年3月17日(日本のアマチュアゴルファーの平均スコア に掲載)
  2. STEP GOLF「ゴルフのパーオンとは。アマチュアのパーオン率や上げる方法を解説」2022年7月29日 stepgolf.co.jp
  3. Dave Pelz『Dave Pelz's Short Game Bible』(Doubleday, 1999)。数値は The Irish Times「Putting it simply, the short game is the key」2008年6月17日 irishtimes.com による
  4. Arccos Golf「Golf Game Ghosts: Scary Stats Revealed from Arccos Data」2025年10月29日 arccosgolf.com
  5. Arccos Golf「Why You're Losing Strokes on Approach Shots — And How to Fix It」2025年6月25日 arccosgolf.com
  6. みんなのゴルフダイジェスト「【石川遼のアプローチレッスン・前編】『5Yを徹底的に。"100切り"ゴルファーこそやってほしい練習です!』」2023年2月2日(週刊ゴルフダイジェスト2023年2月7日号より)golfdigest-minna.jp
  7. Today's Golfer「The 17 most mind-blowing stats from the 2025 PGA Tour season」2025年9月24日 todays-golfer.com
  8. 幻冬舎plus 岡上貞夫「『アプローチも手だけで打っていけ』――青木功|ゴルフは名言でうまくなる」2020年9月6日(『真説 青木功』菊谷匡祐 著 より)gentosha.jp

引用は各媒体の記事・書籍から、出典を明記して行っています。統計値は各出典の公表時点のものです。

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